仮渡金とは

自賠責保険は、自動車損害賠償保障法とよばれる法律の規定にもとづいて、運行の用に供する自動車や二輪車のすべてに契約炎03をすることが義務付けられている自動車保険です。
このように契約が強制であるのは、自動車事故は概してケガや死亡といった深刻な被害をまねきやすく、もし十分な補償が受けられなければ、被害者本人やその遺族はたちまち生活に困難をきたしてしまうことが考えられるからです。
ところが、こうした被害者の救済を目的に運営されている自賠責保険ですが、制度上の大きな欠点というものも存在しています。
それは、保険金の金額はあくまでも加害者の法的な損害賠償責任に応じたものとなるため、例えば自動車事故で被害者がケガを負った場合には、そのケガが治癒して治療にかかった総額が確定してからでないと、保険金の支払いをするのが難しいということです。
こうして保険金の支払いが先延ばしとなり、その間に被害者が生活に困るようなことがないようにするために設けられたものが、仮渡金という制度です。
この制度は被害者のみが利用することができるものですが、自賠責保険に請求をすると、保険金の支払額がまだ確定していない状態であっても、当座の費用として一定の金額が支払われるというものです。
その金額は、死亡の場合は1名につき290万円まで、ケガの場合は症状の重大さに応じて1名あたり5万円から40万円までが上限となっています。